尿道感染症にアジスロマイシンの1回1000mg投与

アジスロマイシンはマクロライド系に属する抗生物質です。マクロライド系には他にクラリスロマイシンやエリスロマイシンがありますが、アジスロマイシンはこれらより体内貯留性が高いことが特徴となっています。クラリスロマイシンやエリスロマイシンは投与した日だけ効果を示しますが、アジスロマイシンは1日500mgを3日間服用すると1週間効果が持続したり、1000mgを1回服用することで10日間効果が持続したりします。このことから服用回数を少なくでき、患者さんのコンプライアンス向上が期待できるのです。
アジスロマイシンの作用メカニズムに関してですが、リボソーム50sサブユニットに結合することで、その機能を阻害し、細菌のタンパク質合成を抑え、細菌に対して静菌的作用を示します。抗菌スペクトルが広くあらゆる感染症に使用されますが特徴的な使用法の1つとして尿道感染症が挙げられます。尿道感染症の原因としては性交渉時の感染が主なものとなっており、原因菌はクラミジア・トラコマチス、淋菌が代表的です。これらによって尿道炎が起こると、排尿痛が起こったり、膿が出てきたりすることがあります。
この中でクラミジア感染症に関してはよくアジスロマイシンが使用されます。一般的な感染症においては1日500mgを3日間連続投与しますが、クラミジア感染症による尿道炎に対しては1000mgを1回に服用して、10日間効果を持続させる方法がよくとられます。これの有効率は90%程度でほとんどが有効性を示す結果となっています。ただ一度に大量のアジスロマイシンを服用するため、下痢、悪心などの消化器症状に気を付ける必要があります。前もっと胃薬や整腸剤を服用しておくのもいいでしょう。